059 寮
ノックがなるたびに
先輩だ って期待して
深夜に部屋で
2人きりの時間を過ごした


他愛もない会話 
阿呆なことで 笑いあって
時には 真剣な話して


1人でいるときも
先輩来ないかな? なんて
思いながら 過ごす


きてやったぞ!
そういう上から目線なのに
結局は 私がいないと
駄目なんだ (笑)


授業中の一緒にいない時間が
淋しくて なにしてんだろ
なんてふと考える


寮のプレート見たりして
部屋のスリッパ確認して


私が帰ったら
遅い!なんて怒られて
私の彼氏ですか?って聞くと
お前の飼い主。って照れていう


言っとくけど お前なんて
好きじゃない。

毎回聞くこのセリフ。


大好きだって バレバレですよ?



ずっとこんな時間が過ごせれば
いいなって思うけど









3月には卒業なのです。








ばいばい 先輩
こんだけ好きでも 伝わらない
普通じゃない恋なんて
しないほうが 楽なのに
いつの間にか好きになってた





こんなに人を必要とするなんて
思いも知らなかったよ



きっとただの後輩で
何年かしたら忘れられるかもしれない


でもね 私は忘れない
嫌いになれたら 楽なのに




なにがこんなにいいんだろ




私は 今日も 一方通行
いつか 交われ この思い


遊雷



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